これはどういう構造なんだろう?

「荷台の床をこんな感じにして持って来て」

頂いた図面は今まで見た事が無いような形状でした

長さが7000mmということで縦に2枚貼る予定ですが、つなぎ目が同じ根太にならないように1列ごとに前後のフローリングの長さが変わるようになっています

また「真ん中と後ろに段差加工」の指定も入っていました

段差加工の依頼はよくあるのですがその幅はせいぜい50mm程度なので、今回のような600mmも段差を付けたことはありませんでした

このように真ん中の4枚は完全に表面だけ6mm薄くしています

今までの経験からでは完成した様子が想像できないので「どういう構造なんだろう」とちょっと不思議です

こんな感じでフローリングを縦につなぐことはよくあるのですが、つなぐ場所を変えているのは根太の消耗を抑える為にもいい方法です

つなぎ目がすべて同じ位置だとそこの根太が常に消耗しやすいので

今回はかなりハードな製作でしたがようやく完成までこぎつけて、寸法チェックもしたので後はお届けするだけです

残りは現場で取り付けるだけです

よろしくお願いします

※トラックの荷台の床について https://apitong.net/

久しぶりのトラック縦根太(アピトン製)の製作

4トントラックの荷台を交換したい重機運送会社さんから縦根太のご依頼を頂きました

「縦根太」とは「荷台の床を支えている横根太を更に支え、固定する根太(角材)」のことです

現在はアルミやC鋼になっているトラックも見かけますがアピトン製の縦根太もまだまだ存在しています

今回は縦根太だけでなく、横根太・フローリング一式のご依頼でしたがやはり縦根太の製作が一番ハードでした

ボルト穴は現場であけるとのことでしシャクリのところまで承りました

今回の縦根太は長さが3960mmと短めでしたのでまだ製作も楽だったかなと思います

ボルト穴を現場であけるのでシャクリに関しても穴位置に気を使う必要がないので気持ち的には楽でした

一番大変だったのはこの段作加工です

端から1230mmまで5mm薄くしなければいけない形状です

担ぐのが3960mmの角材だったので重いし、でも精度を保たせなければならないのでここがハイライトでした

縦根太を製作している期間に横根太の製作は完了してフローリングは既製品の発送なのでようやくすべて出揃いました

今からバンドルして明日運送会社さんに取りに来て頂きます

それでは行ってらっしゃい!!

※トラックの縦根太について https://apitong.net/