トラックの使用環境とアピトン木質の偶然

こちらはトラックの荷台に使用するフローリングです

「前と後ろにアングルが付いているので、その下に差し込む段差も付けて欲しい」

とのご依頼で深さ5mm 幅40mmの段差を付けています

前と後ろに段差を付けるという事は必然的に長さカットも必要になります

工程で 荷台の長さにフローリングをカット→前と後ろの段差加工 の手順になります

もう一つ「荷台の幅に合わせて欲しい」とのご依頼もありました

その場合は、荷台の幅を聞いて、左右の2枚を幅カットします

これで後は取り付けだけの状態になっています

トラックに使用される木材は使用条件で「耐荷重がある」「雨に強い」が挙げられます

こうした条件に合った樹種で昔から「アピトン」という木材が使用されています

アピトンは熱帯地域の木材で高耐久性の木材です

さらにヤニを含んでいることから木質で粘りがあります

この粘りというのがトラックフローリングでは重要で、荷物を載せるときにしなることが多い環境です

その時に硬いけれども粘りの無い木材は一定の荷重を超えるとすぐに割れてしまいます

アピトンはしなりがあり、さらにそこから粘りもあるのでこうした性質もトラックの環境に合っているんです

またある程度「表面が滑らか過ぎない」のも重要です

硬い木はとかく表面がつるつるのものも多くあります

表面がつるつるだと荷物が滑ってしまうんです

トラックの荷台は鉄板にしているものも多いですがなぜ木材が使用されているのかというと「荷物が滑りにくい」からです

荷物が滑らず安全に運搬する為には鉄板よりも木材で、木材でも表面が滑らか過ぎないことが重要です

アピトンの性質とトラックフローリングに求められる条件が合っていることもあり、昔からアピトンが使用され続けています

人間の生産活動の中で求めるものと、自然素材の性質が合致するのは偶然だと思います

この偶然の産物をお互い様の精神で長く続けていくことが、継続した繁栄につながっていくとも思っています

自然のものも大事にしながら継続性を主軸に置いてこちらも活動していかなくてはいけないと思います

アピトンのトラックフローリングについて https://apitong.net/

投稿者: apitongadmin@

塚田木材株式会社のアピトン担当者です 毎日のアピトン業務について出来上がった製品や使用して頂いた製品について書いていきます

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